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死喰い鳥のザミエル


Day 08 Injured Buddy


群れるヒル・トータスを全て沈黙させ、海上にかろうじて浮かぶイゾルフの乗機をサルベージする。
ガレージに機体を運び込み、左側が大きく拉げた操縦棺を整備チームがこじ開ける。


本日のニュースです
巨大未識別融合グレムリンの迎撃が本格化しています
真紅連理防衛隊も大きく戦力を失い、各地で撤退が始まっています
連日の戦闘で死者数は数えきれないほどです
戦火の傷跡は大きく、我々はいま試されています


――操縦棺からどうにか引っ張り出された相棒は、左腕が潰れていた。


撃墜されては、右腕の義腕をぶっ壊して戻ってくるのは日常茶飯事だった。
今回はそれがたまたま左側になっただけなのかもしれない。


生きているだけマシ、左腕だけで済んだだけマシと言われるかもしれない。


何をどう悔やんでも、イゾルフが左腕を失ったという事実は覆らない。
そして、生きている傭兵を遊ばせておくほど、今の情勢に余裕もない。
もちろん、動ける傭兵が医務室の前で祈る暇などない。


「……くそったれ」


本日のニュースです
思念研究所によるヴォイドエレベータの調査が始まりました
内部の探索では、見たこともない素材が見つかり始めています
やがて、エレベータを通して領域をワープすることすらできると言われています
希望がある限り……私たちは、生き残れるのです