Day 10 Gremlins Gift
――グレイヴネットにとある動画がアップロードされた。
航空者、ないし《グレムリンズ・ギフト》と名乗る者と、
ジェト並びにコープスメイデン隊が会話している様子を記録したものだ。
虚空領域に存在する航空機では飛翔できない高度を悠々と飛び、気まぐれにコンテナを落としていく謎めいた存在。
そいつらはグレムリンの設計者と名乗り、グレムリンは世界の救済をする神と宣った。
本日のニュースです
犠牲は大きく、多くの都市や船が焼かれました
その損害は計り知れません
復興には100年とも1000年とも言われています
戦火の傷跡は大きく、我々はいま試されています
犠牲は大きく、多くの都市や船が焼かれました
その損害は計り知れません
復興には100年とも1000年とも言われています
戦火の傷跡は大きく、我々はいま試されています
グレムリンを実用化したのはテイマーズケイジというのがこの世界の常識だ。
だが、彼らはグレムリンを『一から作った』のではなく、『発掘し、レストアした』に過ぎない。
戦後のプロパガンダによりそのあたりはぼかされてはいるから、
テイマーズケイジがグレムリンの製作者だと思っている者も一定数居るだろうが。
よくよく考えれば、グレムリンを作った大本の者がいてもおかしくはない。
言うまでもなく、そんな連中とコンタクトが取れるとは夢にも思わなかったわけではあるが。
もちろん航空者が嘘を言っている可能性はある。しかし、虚空領域の今の技術では飛べない
高度を飛んでいるという時点で技術レベルが上回っているのは確定だろう。
本日のニュースです
バイオ研究所の協力で、失われた人命の補填が計画されています
高知性バイオ兵器による労働力の強化です
バイオ・ワーカーはこれからの新しい常識になるかもしれません
希望がある限り……私たちは、生き残れるのです
バイオ研究所の協力で、失われた人命の補填が計画されています
高知性バイオ兵器による労働力の強化です
バイオ・ワーカーはこれからの新しい常識になるかもしれません
希望がある限り……私たちは、生き残れるのです
サーバーのメンテナンス作業をしつつ、
グレイヴネットの自動巡回を回していたザミエルも、その動画を目にした。
驚きとともに、ひとつ腑に落ちたことがあった。
「ってことは、俺の『ジズ』は……!」
――20年前に、コンテナに入って目の前に落ちてきたグレムリン。
こいつは、グレムリンの設計者手ずからの贈り物だったのだろうか。