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死喰い鳥のザミエル


Day 13 Holiday work


本日のニュースです
各地でジャンク財団による略奪や破壊が横行しています
彼らは未識別機動体を指揮し、手駒として活用しています
我々は厳しい戦いを強いられています
戦火の傷跡は大きく、我々はいま試されています


「……人は増えたが忙しさは変わんねえな。
それどころか整備チームを中心に残業がだいぶ増えてる。」


独り言ちつつ、船内のサーバールームでモニターと向き合う。
上着の前を閉め、冷房でよく冷えた部屋でキーボードを叩く。


ザミエルはこの船のローカルサーバーの管理人も兼任している。
出港前にクルーが増え、労務管理などのために突貫でサーバーを用意することになったのだ。
傭兵との兼業はあまりいい手ではなかったが、他に動ける人間が居なかったという事情もある。


当時、ディルクは外との折衝で忙しく、ツォルンは錆びたグレムリンを使いものにするのにかかり切り、
イゾルフは台車を引いて船内を走り回っていた。そしてザミエルは肉体労働に向いているわけでもないし、
電化製品に関しては詳しかったため、消去法でサーバーの管理を任されることとなった。


アクセスする人間が50人もいない小規模サーバーのメンテナンス自体はそこまで難しい作業ではない。
サーバールームの掃除まで済ませると、軽く伸びをする。


「さて、航空者サマのパーツ解析に戻るか……」


そういえば俺、今日非番じゃなかったか?
この勤怠システム、意味なくねえ?



本日のニュースです
小群島ではいま復興が加速しています
安全になった土地には、戦禍を逃れ人々が集まります
やがて商業施設もでき、大きな街になるでしょう
希望がある限り……私たちは、生き残れるのです