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死喰い鳥のザミエル


Day 17 Assault from the sky


今日のシフトが終了した。僚機のイゾルフとともに帰投し、整備用のハンガーに愛機を格納する。
哨戒はクラリスと平太のコンビと交代になる。
食堂に流れるクルーをよそに、サーバールームへと向かう。


本日のニュースです
各地で財団残党の抵抗激しく、
追撃する各勢力の軍にも損害が出ています
十二条光柱が強く光り、それはまるで争う人々を
咎めるかのように点滅します
戦火の傷跡は大きく、我々はいま試されています


サーバーメンテナンスを終え、風呂でも入るかと思った矢先。
船全体を揺るがす揺れと轟音。反射的に周囲のマシンを抑える。


「おい通信室、応答しろ!何があった!!」


「現在死空将軍エアリアル=タイド含む未識別と交戦中!戦況は――」


ふたたび、揺れと轟音が船を襲った。


本日のニュースです
残す奪還領域は12領域となりました
間もなく領域覚醒となる場所も多く
未識別機動体によって奪われた世界が
いままさに我々の手に取り戻されようとしています
希望がある限り……私たちは、生き残れるのです


揺れはその2回で打ち止めだった。
未識別機動体は全機撃墜したものん、クラリス、平太の機体は大破。
パイロットに大きな怪我がなかったことと、船体へのダメージが軽微だったことが救いではあった。


大破した機体をクレーンで引っ張り上げ、格納庫の重整備ドッグへと格納する。
整備班が慌ただしく動いている中、機体のログを拝借する。


2人の機体はいわば防空砲台と言える構成だ。
高速機動をウリにするエアリアル=タイドを接近までに墜としきれず、
肉薄されたようだった。
狙撃砲を至近距離で当てきれたのは流石と言ったところだが。


「危なかったな……」


ため息をつく。今回は助かったが、
一歩間違えば全員海の藻屑となるところだった。
なにかしら、手を打つ必要があるだろう。